541220032023

キャンプに行ってきた。色々あったので久しぶりに文字を書きたくなって
なんだか訳わからなくなってるこのブログを再稼働させてみます。

キャンプ地は九十九里の方。
我が家からだと普通はアクアラインを渡るルートだが
混みそうだし、一味違った思い出欲しいなと思い、東京湾フェリーで千葉に渡る事にした。
思い起こせば幼少時代、まだアクアラインなかったんじゃないか、という時分に
父親の運転する車で一度利用したような記憶があるような無いような。

キャンプの週、もはや春全開という陽気の日が多く、
大げさに言うなら「もう半袖でもいいんじゃないの」くらいに
暖かい日が続いた。
生きる上での悩みは花粉くらい。
楽しいキャンプになりそうだなと待ちわびる気持ちも高まる。

が、当日。
豪雨。
前日から雨予報であったが、稀に見る豪雨。

僕が雨男であるのは有名だが、どちらかと言うと
自分の主催するイベントで、という限定条件だと思っていた。

とにかくすごい雨で、挙句寒い。震える程に寒い。

混むかも知れないから、と早めに家を出たが完全に裏目に出ている。
乗り場には車もそんなに居ない。
というより、閑散としてて怖い。

乗船待ちの列に車を停め、切符売り場へと向かう。
往復を買った方が1000円くらい安いのだが、何しろ感覚的には初体験だ。
約40分の船旅とは言え、酔い散らかしたら困るから、ここは安牌で片道だな。

「東京湾フェリー往復で」

窓口でちょっと疲れた感じの職員の応対に惑わされ
心にも無い発注をしてしまった。
もし明日も雨が止んでなかったらどうするんだ俺。

時既に遅し。
まぁいいだろう。
ところで船のこう言う部品見ると少しテンション上がるよね。

船の上から船を見る。
船って何年ぐらい現役で使うんだろう。

大粒の雨が海面にたたきつける中、一人だけ甲板の上をウロウロしているから
窓ガラス越しの客室からの視線が痛い。
変態だと思われている。

甲板のモノを見てるだけで40分経つんじゃねぇのと思っていたが、
意外と見るものがない。

まさかの出港前に船内に戻る。寒い。寒すぎるよ。

船内は昭和ノスタルジー。
いや、悪くないよ。こういう感じを待ってたんじゃないの俺?
ちなみに席は自由に座っていいし、悪天候が故にこの便の乗客は少ないので
まさに選び放題だ。
だが、船が動き出して見ると、なかなかケツを突き上げる小刻みな振動と
ゆーーっくり揺れる船体の動きで「気持ち悪い」の妖精が顔を出す。

ダメだ。このまま座っていたらあっという間に気持ち悪いの妖精にヤラれそうだ。

レセプタクル。
僕の人生では聞きなれない単語です。
セレクタブル、レセクタプル・・
正確にカタカナを読もうとして凝視したら余計に気持ち悪いの妖精が増えました。

船体を、そして俺を叩きつける雨も強まって来たので、一旦客室内に退避。
乗ってすぐウロウロして戻って来たと思ったら出港すぐに外に出る。
そして戻ってくる。
出たり入ったりの変態です。
出来れば出したり入れたりの変態になりたい。

少し沖に出ると景色に変化が無くなります。
唯一盛り上がったのが航路半ばですれ違う金谷側を出港したフェリーとすれ違うとき。

天気が良かったら良いのに。

浮き輪。
見つけた所でさほど心躍らない。

波。
寒そうだ。
黒々とした海面に立つ白波は寒そうだ。
ただでさえ寒いのに。
いや、寒そうだじゃなくて寒い。

20分も経つと船の揺れには身体が対応してきた。
今度は揺れてちゃんと撮れない事に苦労し始める。
船に寄り掛かると余計に揺れるし、身体でバランスを取ると異常に体力を使う。
誰も居ない甲板の上で仁王立ちしてカメラを構えるオジサン。
完全体の変態です。

ゴルフバック置き場なのだろうか。
盗まれないようにココに置けと言っていたが、
ここで盗まれないのだろうか。

寒すぎてもう限界。
3度目の船内に逃げ込む。

一息入れようと缶コーヒーを買ったが、もう金谷に着くみたいだ。
なんか鳥がいっぱい立ってた。

思ったより金谷側もボロい。

気持ち悪いの妖精とのせめぎ合いに勝利して無事フェリーを降りたが
集合時間まではかなり時間がある。
なんなら少しお腹もすいている。
どこか寄り道して行こう。
気の向くままに車を走らせ
ナビ上に表示されてた巨大な公園みたいなところを目指す。
なんか色々あるみたいだったからな・・

駐車場に車を停めた時は、大量のジジババがウロウロしててデカいバスも1台停まってたから
ああ、そういう感じの観光スポットなのねと歩き出してみたが・・・
霧に曇る道の先には誰も見えない。
ジジババは霧に喰われたのだろうか。

そしていくつも分岐があるのだが・・・
案内表示が無い分岐が多い・・

廃校の体育館の脇みたいなところに来てしまった。
正しい順路を進んでいるのか確認したいが何も表示がない。
建物自体が稼働している気配が無かったが、体育館の中から剣道の練習してるみたいな声がする。
怖い。本当に剣道なんだろうか。
声1人分しかしないし・・
エア剣道?

もはやここまで来ると怖い。
進んで良いのか戻るべきか・・

マキ?みたいな木と白と黒の袋。
良く分からないけど怖い。

駐車場のような廃車置き場のような場所。
帰りたい。

なんとか池、と書いてあったが・・・

池なのかわからない。
なんとか蛙で有名、って書いてあったが、今は絶対いない。特に今日はいない。

寒い。
雨が強い。
ポンチョをかぶっているが、カメラを持つ手が冷たい。
カメラは使わない時ポンチョの中に入れているが、手は入らない。
だから手だけ濡れる。
寒い。

景色が良いよ、って場所に来たが心はほとんどトキメかない。

全然楽しくないから帰りたい気持ちになったが、
この先に「滝があるよ」と案内が出ていたので、もう少しだけ頑張る。

いや、ところで、そもそも論なのだが・・
この公園とても大きい公園なのよ。

観光ポイントっぽいところでもあるし。
でも、誰も居ない。1人も会ってない。
平日ならわかるが、今日は土曜日。
ここに来る道すがらも観光客みたいなの一杯見たよ・・・
でも、なんでここには誰もいないんだ。
駐車場で見たジジババは幻か?三途の川渡河の団体ツアーだったのだろうか・・

急に怖い。さっきから怖かったが余計に怖い。
滝を見て帰ろう。
滝。

嘘だろ・・・

誰かが岩の上で2リットルのペットボトルこぼした級の滝だ。
辺りを見回すが他に滝候補はない。
もう一度見て見たが、とても滝じゃない。
個人の家の庭にでも作れるレベルだ。


完全に不完全燃焼だ。
日本語おかしい。

我慢に我慢を重ねた末に手応え無し。

どうする・・・

「この先、海岸」という看板が手招きしている。
正直海は日頃の生活環境からさほど珍しくない。
なんならさっきフェリーでたっぷり見たし。
が、不発過ぎる。。行くか。

階段を下りる。。

海感ショボ。
流木で作ったベンチみたいなのがあっただけ。

帰る。
結構下って来たので帰りが辛そうだ。
寒かったのもあって尿意が増す。

直ぐ近くにトイレがあったのだが・・・
誰も居な過ぎて怖い。
放尿中の背後が怖い。

怖い。
そしてまだそこまで尿意も緊急感がない。
そういえば駐車場にもトイレがあったのを見たのでそこまで戻ろう。

元来た道ではなく、右に行くと駐車場に近いらしい。
頑張れ俺。

だが、歩き出して3分程で強敵現る。
急勾配に配置された山道でよく見るタイプの階段。
人生に近道無し。
ちくしょう。
小さい歩幅で上がると足が疲れないという豆知識を思い出し、発動しようとしたが
小幅で行くには狭く、一歩で上がるとハムストリングキラーな幅の階段が
延々と上まで続く。
上に見えるのは確かに駐車場っぽい・・
ゴールを見せられると諦めようにも容易く諦めることができない。
尿意タイマーもカウントダウンしているのでゆっくり考える事も難しい。

意を決して登りだすも、25%くらいの所で乳酸バフ発動。

もはや尿意などどうでも良くなる乳酸とハムストリングの決闘。
諦めそうなくらいにちょっとだけ登場する平地に助けられながら
両足ガクガク状態で駐車場までたどり着く。
随分疲労してしまった。
だが、まず最初に放尿しよう。
ガクガクしながら思い出した尿意を処理するためにトイレに。

辿り着いたトイレも先ほどのトイレと大差ない仕様だったが
もうどうでも良くなっていた。

車に戻ったが、消化不良感が強い。残尿感と言ってもいいだろう。
やけくそになり房総半島をさらに南下しようと決めた。

あと4時間くらいあるんだ、房総半島回って九十九里行ったるわ!

次なるターゲットは洲埼神社という場所だ。
いつマークしたのか忘れたが「行ってみたい」がGoogleマップにポイントされている。
行ったろうやないの。

I’m here!
忘れてたよ。
階段が凄いな行ってみたいなって思った場所だった。

写真で見るより実際の方が角度エグい。
しかし来た以上、登らないという選択肢は私にはない。

さっきのショートカットで受けたハムストダメージがぶり返す。
階段半ばで色々忘れたくて振り返る。
地味だ。
高さ具合も写らないし、絵の色も地味だ。

上まで登ったけど、上も地味だった。
訪れた先ではちゃんとお参りはする主義です。
特に何も信奉していないけど、こんにちわ通りすがりの者ですがお写真撮らせて頂きます、くらいの
ご挨拶は礼儀だと思っている。大人だし。

本殿的なものは地味だったが、脇に鮮やかなお稲荷様。
お稲荷さん大好きなんですよ。キツネ可愛いし。
建立令和二年って書いてるから鳥居だけ新しくしたのかな・・

その脇道に展望良さそうなこと書いてあったので少し寄り道したが
色味が地味で5秒で引き返して来た。
晴れてたら良い景色なのかな・・

よく見たら本殿の裏に赤い派手な建物があった。
横までしか行けなかったけど・・・
っていうか雨凄い。。。

どうにか角度エグい感撮りたくて
頂上で膝ついて撮ったけど微妙。
膝がビチャビチャになった。

もういい。先に進もう。
このまま鴨川の方を回って九十九里まで。。
と思ったが、腹が減った。
急に腹が凄く減った。
孤独のグルメ状態だ。

だが、道すがら目につくのは
我が家の近所でも目にするチェーン店。
そうじゃないんだよ。
折角なんだから土地のモノを喰おうよ。

っていうか、この辺りの土地のモノって何よ。

くじら?
いい加減空腹に我慢が出来なくなってきたころに、ちょうど「道の駅」があったので車を停めた。
何かホットスナック的なものを食べて空腹のお茶を濁しつつ、ごはん屋さんを探そう。

結果、ホットスナックは無く、レストランのみ。

いいよ。もう今日はそういう日だ。

一人掛けに座ったところで、隣のテーブルに常連のようなババァ二人が座る。
店員の一人と仲良く話している。
会話の内容からすると、その子の母親がババァ達の友達でこの店の常連のようだ。

メニューを見つつある程度気持ちを固めていたが、
常連の意見も聞いてみたいのでババァの会話に耳を澄ます。

生姜焼きをあなたは食べなさい
私はXXXの煮込み(XXXは聞こえない)
いやさっきXXXの煮込みは今日はお休み言ってたわよ
じゃあXXX焼き
それもお休みよ
カツカレー

参考にならない。
一人掛けで黙々と食べるオジサンを見ると俺のチョイスと同じだったので
クジラカツ定食でオーダー。

クジラカツは初めてだ。
食べてみたが別に味がどうのはなかった。
肉の色味がちょっと気になるよね程度。

隣のババァ達も飯を食い始めたが
最近美味しいヤツ、という話になったので、また耳を澄ます。

ウチは最近晩御飯にもやしをアレして食べるとお父さん喜ぶ。
それからもやしとヌタね、ヌタをアレして。

なんの参考にもならなかった。

お腹は一杯になったが、雨脚もさらに強まった。

いい加減色々ありすぎたから、もういいだろと思っているが
実は現地に着いてからの方が色々あったので
それは次回に。


Author: ponte