Leica M8 Digital
センサー：APS-H
迷走していた機材買い漁り病も
このカメラを手にした事で少し違った拗らせ具合に発展する事になる。
以前から沸々とあった「ライカ欲しい病」がいよいよ本格化し、
毎晩のように防湿庫のカートに入れて見積もり金額を見て頭を悩ませるという夜を過ごしていたが・・・
結局買う事になるのだから買おうと決めて、本気の機種選びを始めた訳です。
この当時、候補については以下のように分類できた。
・M8系、M9系 ：オールドに分類されるM型
・M（Typ240) ：ある意味本命か。ちなみにTypはTypeの誤記ではなく何故か本家もこう書いている。
・M10系 ： 高嶺の花
最初の段階でM10系はすぐに候補から外れた。
露骨に高すぎるのだ。正直この段階ではLeicaの良さも分かっていない身として、中古なのに70万80万はポンと買えん。
古いM8、M9系も少し不安だ。
古いとは言え価格は「古い感」の無い価格。
それなりに払ったのにすぐ壊れた＆保証無しは怖すぎる。
そうなると完全にもうM Typ240一択だが
地味にTyp240にも派生がある。Typ262だ。
Typ240から動画撮影機能とLV撮影機能を除外した静止画専用がTyp262だが・・・
この2つの機能を除外する事で同時に外部電子ビューファインダーを接続するための端子まで消えた。
つまり、完全にレンジファインダーでフォーカスを合わせないといけないという意味。
使うかどうかわからないLV撮影とEVFの為にTyp240を買うか。。。という無駄な悩みと
何よりTyp240/Typ262のちょっとぼってりとした容姿も気になり始めた。
ちょっと太いんだ。
熟女は少し太い方が良いが、M型ライカにも同じ事が言えるのだろうか？
否。
初めての人は普通の人が良い。。
拗らせライカ選びは最終的にM9とM8が選考過程で残る。
無難に行くとM9だろう。
が、気が狂った発想だが、M8はM型ライカのデジタルカメラとしての始祖的な存在。
最初の一歩はそこからじゃないだろうか？
やっと気持ちがM8で固まったのに・・・
その時には防湿庫にはM8の在庫は無く、なんならM9もない。
とりあえず「欲しいリスト」に両方登録して時を待つ事にした。
実にそれから1週間も経たないくらいだったと記憶しているが
入荷したよのメールが来て、開いてみたらM8。
そこから購入まではほとんど迷わなかったけれど
買った後の僕はずっと迷路の中にいる。
ちなみにカメラとしては非常に面白い。
シャッター音はクレイジーだ。もはやシャッター音ではないのだが、これはM8を持っている人しかわかるまい。
順位で言うと番外殿堂入り。
難点を上げると2つほどある。
1つは使用できるSDカードの制限。
これは16GBが上限。巷の情報では32GBも行けるというものがあったが、我が家の32GBは認識しなかった。
R/W速度が速すぎない方がいい、みたいな情報もあったがどうだかわからない。
今はそこそこの性能の16GBを使っているが、そんなにバカバカ撮るカメラじゃないし、1枚のRAWデータも小さいので
容量的に困った事はない。
もう1つはセンサーサイズ。
APS-Hという奇妙なセンサーを搭載しているので、35mm換算だと1.33倍？で計算しないといかん。
レンズ選びにおいても「やや広角気味、やや広角気味」で選ばないと全部中望遠になってしまう。
だが、このカメラの最大のポイントはCCDセンサー搭載による新しいCMOSセンサー搭載機では出ない色加減、だろう。
ネチっこいというか味が濃いというか、CCDセンサー搭載機でしか出ない色が、この後しばらくお気に入りになってしまったほどに。
