111428032023

Fujifilm X-S10.
センサー:APS-C

新型コロナウィルスの蔓延による緊急事態宣言を含む外出自粛、
可愛がっていた猫の死、
そういうのんが色々重なって新しく本気でのめり込む趣味として候補に挙がったのが写真。
なんなら機材は一式手元にあるのに新たに購入しようと探していた中で見つけた一台。

ちなみに時を同じくして某カリスマから「カメラ買いたいんだけど何が良いと思う?」って聞かれて
自分が正に買おうと思っているものだから、絶対に薦められるだろうと同機種を教えたら
結果的にカリスマの方が先に買って、俺が後から買った形でなんかカッコウワルい。

このX-S10以前のFuji機は
当時の感覚から言うと、何やら小難しいダイヤルが多くて使いにくそう。
という印象だったが、X-S10だけ他のメーカーライクな「普通のカメラ」っぽいUIだった訳。
オマエNikon好きだったんじゃねぇのかよと思うだろうが
この時期のNikonのZシリーズはあまりパッとしなかった。売り方が下手なのか実際パッとしなかったのか覚えてないが
値段も高い上に特筆すべき「買いたい」ポイントが無かった。
一方Fuji機はフィルムシミュレーションとか色々魅力的。
そこが決め手。

初見の印象は「小さい」。
比較対象がNikonのD750レフ機だから仕方ないが、小振りで持ちやすい。
本気でヤルと決めた一台目としては正解だったと今でも思っている。

大袈裟ではなくX-S10は僕自身の生活や行動パターンまですべてを変えたと言って良い。
何せ当時は自粛自粛で、元から出不精だった性格が、余計に外に出なくなってたところを
写真を撮りたいが故に、仕事帰りに夜道を何キロも歩いて帰ったり
休日に近場で人が少なそうなところに行きたいが故にGoogleMapとにらめっこをする生活が始まった。
どんさんの散歩をしながら草を撮り始めたのもX-S10が最初な気がする。

RAWデータを現像する楽しさと訳の分からなさを知ったのもこの時期。
ミラーレスという素晴らしい技術を体感したのもコレか。

が、知れば知るほど、X-S10という機種の異色さは今では目立つような気がしている。
以降発売されるFuji機にこの毛色の機種は無く、今まで通りのダイヤルだらけの機種が多い。
実際俺も「ダイヤル良いよね」と従来型のFuji機を買い漁る事になる。

何しろ良いカメラだった。
思い入れがあったが故に別れが辛かったボディでもある。

Author: ponte