人間はなぜ「強い」「凄い」「高い」に惹かれるのか。
初心者にお勧め出来るカメラの変化球に選出したSIGMA fp Lだが、
自分で使ってみて色々印象が変わったので書き記しておきます。
思い出として。
そうもう売ったんだよ。頑張ろうと思ってたんだけど諸般の事情で。
■良かった所
・そりゃもう圧倒的な解像力 6100万画素スゲェ
・小さい。ボディはね。ボディは小さくて軽い
■合わなかったところ
・レンズ付けると結局大きい
・液晶だとピント合わせムズい。LVF-11買ったけどバカみたいにデカくなる
・電池。結構すぐ電池減る。予備バッテリー安い言っても、近所の散歩にもっていかないでしょ。
・とにかくRAWファイルが大きくて扱いに困る
そう。高画素という言葉に吸い寄せられ、文字としては理解してたものの
実際にPCに取り込んだ時に驚愕する数字。
1600万画素のD4SのRAWが17.4MB
2500万画素のZ5のRAWが24.7MB
6100万画素のfp LのRAWが95.1MB
1枚で約100MBね。10枚撮ると1GBな訳ですよ。
手を変え品を変え1000枚以上撮ったような気がしてますが
とにかくPCに転送するのにも時間かかるし、その後Lrに取り込むのも時間かかる。
まぁ凄いスポーツカーが燃費が悪くて、ハイオクオンリーみたいなもので
「そういうもんでしょ」と言えばそういうもんなんですが。
ただ、一方で出てくる写真はやっぱり凄かったね。
個人的な感覚での話だけど「圧倒的」。
同じ人間が似たような近所を撮ってそう思うんだから、被写体の差分とかじゃないんだよ。
物凄く圧倒的に細かいところまでクッキリ写る。
これはとっても衝撃だった。
2500万画素機をメイン機として使ってた時に、Q2を買って
4700万画素の写真を見た時の衝撃以上だった気がする。
電子シャッターがーとか、ファインダーがないーとかは
案外すぐに慣れたんだけど、最後まで「長い付き合いできるかな、どうかな」と悩んだのが
結局「持った時のフィーリング」だった。
これ個人的にそんなに重要じゃないと思っていた。
持った感じが良いには越したことはないが、多少持った感が違くてもすごい絵が出てくればそっちが優先でしょ。と。
が、やっぱなんか頑張って撮ってる感が強くて
「らしくない」が強かったな、と。
一枚撮るごとに、MP減る感じ。
fp Lに間接的にではあるが致命傷を与えたのはNikon D4Sというロートルのフラッグシップ機でした。
このカメラは10年落ちの大型のレフ機。
fp Lとは対照的に大きくて重い。
画素数も1600万画素で約1/4の画素しかない。
出してくる絵はややボンヤリしているというか、動体に対する検知・追尾は今の感覚から言うと
なかなか絶望的な動作感でしたが、バッカバッカ動くミラーの音と振動で勝手にテンションがあがります。
カメラ知らない人が思い描く、「カメラマンが使いそうなカメラ感」ですね。
これによりすっかりデカいカメラに対しての抵抗感が薄れ、
かつfp Lで高画素を知った僕は、遂に・・・Z9の購入を真面目に考え始めました。
このタイミングだと、発表間近と言われているZ8が良いのではとも思ったのだけど、
性能的には大差がなさそうに見えたのでフラッグシップのZ9で良いよと
購入するための算段を練っていたのですが。。。。
なぜか予約開始日の朝、Z8を予約してしまいました。
バッテリーがね。Z5と共用だったのよZ8。
で、予備バッテリーいっぱい持ってんのよ。
だから。
壊れるまで一生使い続けると誓ったLeica M10を依り代として投入してしまうほどに、
急にZ8に惚れこんでしまったのですよ。
そのZ8がもうすぐ来ます。
楽しみだなぁ。
これでメイン機はZ8とD4S、サブがZ5とDfという鉄板のNikonラインナップが揃います。
何が言いたかったかというと
「使って気持ちいいと思うカメラに勝るカメラなし」
です。